物がダブって見えたり、部分的に歪んで見えたりする状態が乱視です。

乱視には、屈折の歪みが横方向と縦方向で規則的な「正乱視」と不規則な「不正乱視」の二つがあります。

乱視の症状としては、物が二重に見えたり、ぼやけて見えたりします。

また、乱視が眼精疲労の原因になることもあります。

しかし軽い乱視はほとんどの人にあると言われています。
程度が軽く生活に支障がなければ、矯正の必要がない場合も多いです。


乱視の原因は、水晶体や角膜の歪みです。
これにより眼の中に入ってきた光が、異なった場所で同時に複数の焦点を結んでしまいます。

軽い乱視の場合は、近視と同様に眼鏡で矯正できるため心配はありませんが、強度の乱視の場合は、メガネによる視力矯正が出来ません。

強い乱視の場合は、眼鏡では物がゆがんで見えてしまうため、ハードコンタクト、または乱視用のソフトコンタクトによって矯正する必要があります。


乱視用のコンタクトレンズを使用した方がよいと思われる人は、全コンタクトレンズ使用者の中の約20%と言われています。

しかし現在乱視用の度が入ったコンタクトレンズを使っておられる方は3%以下です。

装用感の上でなれるまでは乱視用コンタクトレンズは多少厚みを感じたり費用も若干高くなったりします。

しかしそれでも、乱視がある方が目の疲労を防ぎもっと良い視力を望むなら、乱視の度が入ったコンタクトレンズを一度挑戦してみるのも意味があると思われます。


ハードコンタクトを装着して、角膜表面とレンズの間を水分でうめる方法によって矯正する方法が効果的とされています。

以前はコンタクトに角膜の凹凸がなかなかうまく合わせられず、うまく矯正することが出来なかったのですが、現在では解析が出来るようになりました。


乱視矯正用具には、眼鏡やハードコンタクトレンズのほか、ソフトコンタクトレンズがあります。

乱視の度の入ったコンタクトには、ハードコンタクト、通常タイプのソフトコンタクト、定期交換タイプのソフトコンタクトがあります。

また将来は遠近両用のコンタクトにもおいても、乱視用が製品化の予定です。


通常のコンタクトレンズは目の中で回転してしまっても視力に関係はありません。

しかし乱視用コンタクトレンズではコンタクトの乱視の軸方向が目の乱視の軸方向と一致しなければ良い視力は出ませんので、目の中で回転しない様にコンタクトレンズの特定部分がいつでも下に来ているよう、設計されています。

ただし乱視用ハードコンタクトレンズの場合、隙間に涙が入り、ハードコンタクトレンズ装着時は縦と横のカーブが同じになって乱視が軽くなります。

ハードコンタクトレンズの場合隙間に涙が入り、ハードコンタクトレンズ装着時は縦と横のカーブが同じになって乱視が軽くなります。

 

乱視矯正には、よく眼鏡かハードコンタクトしか使えないと言われますが、それは違います。

軽度乱視に対する第一の選択はガス透過性のハードコンタクト、あるいは球面タイプの一日使い捨てのソフトコンタクトです。

どちらが良いかを一律に述べることは出来ません。


ソフトコンタクトとハードコンタクトレンズでは、酸素の供給メカニズムが異なります。

ハードコンタクト着用下の酸素の供給は、主にまばたきによるレンズの動きにともなう涙液交換により行われ、ソフトコンタクト着用下の酸素の供給は、主に素材を通過する酸素にもよります。


しかし、ソフトコンタクトレンズの場合、目の表面にとても薄いラップのようにピッタリとくっついてしまうので、眼球のカーブがそのまま残ってしまい乱視の矯正は出来ないのです。


角膜表面が凸凹になっていて、物を見ると波打った様な状態に見えてしまうのが不正乱視です。

不正乱視においては、眼鏡での矯正が出来ないためにハードコンタクトレンズを使用するのですが、ハードコンタクトレンズでも矯正が不可能な場合があります。

レンズのフィッティングが良ければ、目への酸素の供給はソフトコンタクトよりも、ガス透過性のハードコンタクトの方が勝っています。